高齢者を狙った悪質な商法について(屋根・仏壇・健康食品など)

2010年07月20日 10:48

行政書士を行う傍ら、消費生活の専門家として、近くの公民館や区役所、専門学校などで「悪質商法対策講座」をしています。

主に高齢者の財産を食いものにする悪質な訪問販売が増えているので、高齢者自身が事前に知識をもって、きっぱりとお断りすることが大事なのですが、、、、

やはり、いまは、業者の手口がすごく巧妙&「親切作戦」「不況で首切られるかも、憐れんで」商法などを使っているので、高齢者が契約するまえに「これが悪質商法かも」など、気がつくことはほとんどありません!

そして、最近は、独居の高齢者が増えてきました。悪い業者は、そのお宅の干してある洗濯ものなどから「独居だ」などと確認したのちに、その孤独感・閉塞感に上手に付け込み・・(買い物代行などをしてあげたり、お掃除をしてあげたりする業者もあるようです。いきなり「売る」なんて 怪しまれるからでしょう)

屋根の瓦・・・・新築の家でもなけりゃー、「ちょっとずれてるよ・・」と言われりゃー、「そうかも?」と思いますよね。

そこで、親切に親切に「安くしとくけん、安心して、この家にすめるようにするけんねぇ~今だけなんよ~」といい300万円を超えるくらいの高額契約を結んだりしています。

そして、独居ということをさらに利用し、クーリングオフ期間内は なんとか、他言させないようにするのです。

さらに悪質な業者は、自分で屋根に登って、瓦をずらして、

「おばあちゃん!ずれとったよ!」

とか言います。これ、立派な器物破損罪ですよね!

でも、のちのち話し合いになったときに

「ウチがずらしたという証拠あるんかい!?!」みたいな水掛け論になり、高齢者の方が

「もう、いいよ。今回はわたしも悪かった・・」

等と言い、争うことをあきらめてしまうのです。

人の財産と、善意と、孤独に付け込む悪質商法!!

絶対許せない!

このような ケースの場合、家族(おもに離れて住む子供)に このことを告げると、

「なんで、そんなのに騙されたん?!?」と びっくりするくらい怒られることが多くて、

業者からさんざん傷つけられた高齢者の方が、さらに家族の言葉で傷つくという、、

とても悲しい状況になることが多いのです。

当事務所のHPをご覧いただける 皆さんは、きっと「高齢者のこども」世帯の方が多いと思います。

お願いです。

悪質商法の被害にあうのは、「しょうがない」んです。

この不況で、何がなんでも契約をとりたい業者の「やる気」と「巧妙さ」の前には、本人に落ち度がなくても、、、、契約させられてしまうんです。

ご本人を、ことさら責めないでください!!

対策としては

①契約書などがないか探し、お近くの消費生活センターにとりあえず相談する

②高額過ぎる契約なら「適合性の原則」を主張できるかも!クレジットならなおさらです

③クーリングオフ期間内でしたら、まよわず、専門家に依頼し、内容証明郵便を作成し、お出しください。

④いちど、被害にあった方は、異業者間で 「あの家は狙える」と「カモリスト」として廻されることも多いので、今後はさらに一層警戒してください。

⑤社会福祉協議会・民生委員・ホームヘルパーなど、「家族ではない方による高齢者の見守り」体制が できつつあります。ぜひ、居住地の役所に一度相談してみてください。

※いま、流行している訪問販売※

・「仏教の修行中なのでお宅のみほとけさまを拝ませて下さい」とあがりこみ、仏壇クリーニング等を30万円ほどで契約させる方法

・太陽光発電、「いまだけお買い得」と、急がせて300万円以上の契約をさせる方法

(太陽光発電、断熱材を入れる、窓を二重にする等は「住宅版エコポイント制度」で、実際に国や地方自治体が補助金を出してます。5万~数十万程度) しかし、太陽光発電は、設置場所により大きく発電量が異なりますので、パンフレット等に載っている「積算根拠」が、ご自身の家にもあてはまるのか、 また、もっと安く購入できないのか、等 相見積もりをしたほうが、安心してご契約できます)

・下水道の「無料高圧洗浄」から、「床下が湿気がすごい!」と床下換気システム等を契約させる方法

・「不用品引き取る」といいい、トラックに載せたあと、高額な代金を請求する方法

・空き店舗を利用して、「健康サロン」のようなもの?を開催して、高齢者に親近感をもってもらいながら、「健康にいい話?(○○が腰痛に効くとか・・)」をえんえんと繰り返し聴かせる。高齢者は 顔見知知りになった業者から同じものをずっと勧められると「これだけ勧めるのだからいい商品だろう」等と思ってしまい、高額なサプリメント等を買ってしまう。(ゲルマニウム等の敷きパット、靴の中敷き、下着などを売るケースもある)

まだまだ、たくさんあります。

高齢者の方に、このようなことを直接話すと

「いやな世の中になったね。。。誰も家に入れん方がいいね・・・」とおさみしそうです。

そうですね。誰もが悪人に見える毎日なんていやですね。

わたしとしては、「被害にあっても、なんとか解決策はありますよ!あきらめないで!」と、

「あきらめない」という発想をもっていただくこと、と

「お互いに、近所で見守り会おう」と、被害の未然防止には、「ひととのつながりを持ち続けよう」と思い続ける気持ちが大切なんですよ・・・・とお伝えすることが大事、といつもいつも思います。